教育委員会と学校現場の「人事交流」がもたらす弊害もあるという(写真:Graphs / PIXTA)
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回お話を聞いたのは、教育委員会で指導主事を務める、藤田俊也さん(仮名)。公立小学校教諭を経て指導主事となった藤田さんは、「教員がやりがいを持って子どもたちと向き合える環境をつくりたい」との思いを胸に教育委員会に異動した。しかし、そこで直面したのは、旧態依然とした「事なかれ主義」が優先される組織の壁だった。
【エピソード募集中】本連載「教員のリアル」では、学校現場の経験を語っていただける方を募集しております(記事は仮名、詳細は個別取材)。こちらのフォームからご記入ください。
プロフィール
投稿者:藤田俊也さん(仮名)
年齢:30代
勤務先:教育委員会(指導主事)
投稿者:藤田俊也さん(仮名)
年齢:30代
勤務先:教育委員会(指導主事)
改善を提案するも、上司は「前例踏襲」を指示
公立小学校の教員時代に培った教科指導力が高く評価され、自治体から乞われる形で指導主事に着任した藤田さん。現在は初任者研修や年次研修などを担当しているが、実務の現実は想定外だった。
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「実際は、公金管理などの事務作業が膨大です。ここまで時間を取られるとは、やってみるまでわかりませんでした」
最近では、別の指導主事が年間350時間を超える超過勤務で指導対象となり、藤田さんがその業務を肩代わりすることもあった。事務作業に心身を削られる構図は、学校現場と何ら変わりない。
藤田さんは現場にいた頃から、教員が担う事務作業量の多さに疑問を抱いていた。
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