「ひらがなも書けない新人」に現場は激怒 人手不足でも"学歴フィルター厳格化"に踏み切った企業の本音
「そのFラン大卒の新人は、ひらがなをちゃんと書けないんです。漢字じゃなくてひらがなですよ。やっぱり学歴って大切だと思いました」
これは、新入社員の手書き文書を見た人事部担当者のコメントです。何かと話題になる学歴ですが、どこまで企業は採用で学歴を重視しているのでしょうか。
「ふ」「な」の形状がおかしい新入社員
専門商社のN社で、昨年、新入社員を巡る騒動がありました。新入社員の山下さん(仮名)は、都内の私立大学を卒業し、新人研修を終えて、ある事業部門に配属されました。
配属から1カ月も経たない5月のある日、その事業部門から人事部に「ひらがなもロクに書けない新人を送り込んでもらっては困る」という苦情が届きました。
人事部の担当者は、早速、山下さんが書いた手書き文書を確認しました。
山下さんの文書は、日本人が書いたとは思えない字の汚さでした。漢字は名前と「入」「大」といった簡単なものだけで、95%以上がひらがなでした。
そして、「ふ」「な」といった難易度の高いひらがなは形状や点の位置がまちまち。山下さんが23年間の人生で、あまり字を書いてこなかったのは明らかでした。
この山下さんの手書き文書について、人事部門内で議論になりました。「仕事で手書きをする場面は少ないから、問題ないのでは?」と山下さんを擁護する声も一部にありましたが、大半が「もしお客様がこれを目にしたら、当社の信用問題だ」「新人のレベルダウンがひどい」と批判的でした。
そして議論は、山下さんが合格してしまう採用選考のあり方、さらに学歴フィルターに発展しました。



















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