「ひらがなも書けない新人」に現場は激怒 人手不足でも"学歴フィルター厳格化"に踏み切った企業の本音

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いまのところ日本企業の人事部は、各部門の「人手が足りない。猫の手も借りたい」という悲鳴を受けて、採用数の確保に努めています。しかし、AI化で少人数しか採用しなくて済むなら、本当に保有知識・ポテンシャルのある学生に限定して採用するようになるでしょう。

もう一つの理由は、グローバル化です。現在、多くの日本企業は、外国人を単純業務の担い手として採用しています。しかし、事業活動のグローバル化などに伴い、中核人材・幹部候補でも外国人を採用するようになります。日本の学生は、諸外国の学生と就職戦争を戦うことになるわけです。

海外のエリートと伍していくことに

いま欧米だけでなく、中国・韓国などアジア諸国でも、社員の高学歴化が進んでいます。グローバル企業の幹部候補は、当たり前のようにMBAを持っています。彼らに伍して就職戦争を勝ち抜くには、相応の学歴が必要でしょう。

ここまで読んで、憂鬱な気分になった読者(とくに就活生)がいらっしゃるかもしれません。しかし、心配は不要です。以上は、まだ職歴がない新卒段階の話で、経験者の転職では職歴の方がはるかに重要だからです。

仮に新卒の段階で不遇をかこったとしても、スキルを上げて結果を出し、実績を引っ提げて転職活動に臨めば、いくらでもリカバリーすることができます。

世界のどこでも存在する新卒段階での学歴フィルターを嘆くよりも、入った会社でスキルを上げ、実績を出し、それをアピールすることに注力するべきでしょう。

日沖 健 経営コンサルタント

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ひおき たけし / Takeshi Hioki

日沖コンサルティング事務所代表。1965年、愛知県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。日本石油(現・ENEOS)で社長室、財務部、シンガポール現地法人、IR室などに勤務し、2002年より現職。著書に『変革するマネジメント』(千倉書房)、『歴史でわかる!リーダーの器』(産業能率大学出版部)など多数。
Facebook:https://www.facebook.com/takeshi.hioki.10
公式サイト:https://www.hioki-takeshi.com/
 

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