AIに「近くのおいしい中華」を聞く若手社員はなぜ伸びないのか? デジタルネイティブ世代への「仕事の本質」の教え方
仕事の本質を考えるのが苦手な若手社員
ChatGPTやGeminiをはじめとした対話型AIの技術は日進月歩だ。AIの手を借りれば、大量の情報の中から最適なものを一瞬で見つけ出したり、人の手で何日もかかるようなデータ処理も、ものの数分で行なったりしてくれる。
今では業務の効率化のためにAIを活用しているというビジネスパーソンが大半だろう。デジタルネイティブである若手社員はなおさらだ。
友人と一緒に休日をどう過ごすかを提案してもらうのはもちろん、退屈しのぎの雑談、果ては恋愛相談まで。
プライベートを充実させるツールや、悩みを聞いてくれる“友人”としてAIを使う若手世代は、与えられた業務のゴールに最短でたどり着くためにも当然AIを活用する。
若手社員がAIを駆使し、スピーディーに作業をしてくれれば、上司の仕事もその分スムーズになりそうなものだ。しかし、ここには落とし穴がある。
若手はAIを使うのに慣れている。だが、本当の意味で使いこなせているということではない。AIに「最適解」を提示されることに慣れすぎてしまっているのだ。
AIなどなかった時代、我々はひたすらかき集めた情報の中から、「これだ!」と思う最適解を自分で導き出していた。
今となっては時間を浪費していたようにも思えるが、しかし、その過程で「なぜ、これが最適なのか」という理由や意味を、意識せずとも考えることができていたのだ。
その点において、若手社員は、問いに対して出された答えが「なぜ最適なのか」までを考えるのが苦手な傾向にある。
情報をキャッチすることに慣れすぎて、思考が浅いのだ。
だから、AIが出した答えを疑うことなく、上司や顧客に出してしまうことがある。
実際、若手社員がAIを駆使して短時間で作成した資料に対して、どこがどうよくないのかというフィードバックに多大な手間がかかり、なんとも言えない徒労感に見舞われている上司世代・先輩世代は多いのではないだろうか。
結果的に、AIを使わないほうが速かったということもあり得るだろう。
加えて、今の若手社員にとっては、自分から動かなくても、AIを含めた“他者”からレコメンドされることが当たり前なのだ。そのため物事を「自分ごと」と捉えにくく、意思決定能力や責任感が希薄だというのも、若手社員の特徴といえるだろう。





















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