「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。
知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、会話形式でやさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。
その井筒氏が「スペースXが狙う『100万人火星移住』の実現可能性」について解説する。
なぜ移住候補は「月」「火星」なのか?
以前の記事「【衝撃事実】「巨大隕石の地球衝突」は必ず起こる」において、「巨大隕石の衝突を回避できないときは、月や火星に移住するしかない」という話をさせていただきました。
「月や火星への移住なんて、本当にそんなこと可能なの?」と思った人も多いでしょう。
それと同時に、「どうして月と火星だけが移住候補先なの?」という疑問もわいてきたのではないでしょうか。
今回は「人類の月・火星移住の可能性」について考えていきたいと思います。
結論からいうと、地球以外の天体への移住のカギは、「いかに必要な物資を現地調達できるか」です。この見通しが立てば、月や火星への移住は実現するでしょう。
月は地球から最も近い天体ですので、選ばれる理由は明白です。しかし惑星は火星以外にもあります。他の惑星ではダメなのでしょうか……。
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