現在、宇宙開発の大きな柱として、「アポロ計画」以来の有人月面着陸を目指す「アルテミス計画」が進められています。
アポロ計画では、6回のミッションで合計12人が月面に降り立っています。
しかし、どのミッションも月に滞在したのはわずか数日間でした。数日では、「住んだ」とは言えないですよね。
そこで、NASAが提案する月面探査プログラム「アルテミス計画」において、月面に基地をつくり、人が持続的に活動する試みが始まりました。
現在活発になっている月探査の先には、史上初となる「人類による火星への着陸」という大きな目標があります。いわば、火星が「本番」で、月はそのための「練習台」とも言えます。
技術をレベルアップさせて、地球から最も近い天体である月で自由自在に何でもできるようにする。月探査で得られる新たな技術と知見をひっさげて、火星を目指すという作戦です。
月・火星移住に欠かせない「3つのもの」とは?
移住を現実的に考えるには、まず、月と火星がどんな環境なのかを知り、移住するために必要な条件を知る必要があります。
「移住のためにとくに重要なもの」は次の3つです。
1 基地
2 酸素
3 水
まず、厳しい寒暖差や強烈な宇宙放射線から身を守るために「基地」は必須です。そして、基地の内部には、呼吸するための「酸素」を充填しておかなければなりません。さらに、人の体に欠かせないのが「水」ですよね。
他にも、食料や生活用品、燃料など必要なものはたくさんありますが、まずはシンプルに、生きるために最低限必要なもの、つまりこの3つを用意することが重要になります。
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