「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。
知らなくても生きてはいける「困らない知識」であるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など考えはじめると、知的好奇心は尽きない。
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」をちりばめたのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教えるやわらか宇宙講座』だ。
その井筒氏が「巨大隕石が地球に衝突する可能性とその回避策」について解説する。
恐竜絶滅にも影響した「巨大隕石衝突」
巨大隕石の地球への衝突は起きるのか? 起きないのか――?
答えは、ずばり「起きる」でしょう。
太陽系には小惑星がうじゃうじゃ飛び交っていています。なかには地球の周辺をうろつく危険な小惑星もあり、ときどきニアミスします。
じつは6600万年前にも、直径10キロの小惑星が地球に衝突したことがありました。
その被害は、なんと、当時主役であった恐竜が絶滅に追いやられるほど甚大だったのです。
巨大隕石の衝突が「必ず起こる」のならば、問題は「いつ起こるか」「どう対処するか」が重要となります。
まず、「地球への天体衝突」を正しく怖がるために、「隕石とは何なのか」「どれくらいの頻度で地球にくるのか」「衝突に備えてどう対策するか」について説明しましょう。
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