危険な天体の発見が遅れて、気づいたときにはすぐ近くにいたら……諦めて、ダッシュで逃げる! それしかありません。
軌道が正確にわかれば落下地点もある程度予測できますので、危険地帯にいるとわかれば、そこから避難する方法が最も現実的です。
もし地球が丸ごと全部ヤバいとなったら……いよいよ、月か火星に逃げるしかありません。
「地球のピンチ」に世界で協力できるか
でも、実際に月か火星に移住するなんて可能なのでしょうか。
じつは宇宙開発の目的のひとつには、万が一のための「種の保存」も含まれています。現在計画されている月探査や火星探査が順調に進んでいけば、移住は不可能ではないでしょう。
しかし、地球にはたくさんの生き物がいますし、人間が築いてきた文化や文明もあります。
なるべくなら月や火星に逃げることなく、地球に住みつづけていたいというのが本音ですよね。
地球上の生き物の暮らしを守ろうと思うなら、天体衝突も地震や豪雨のような自然災害だと認識して備えることが大事です。
そのためには、世界中で協力し合って危険な天体をなるべく早く検知する「見つける技術」と、衝突を回避する「よける技術」を万全にしておく必要があります。
宇宙開発を通じて世界が手を取り合う良い機会になるといいですね。
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