地球とほぼ同じ構造「金星」実は全然違う環境の訳 表面温度は400度以上、気圧も地球の90倍も!
地球とほぼ同じ構造を持つ惑星「金星」。金星は、太陽系の惑星の中で最も明るく輝くことでも有名です。日の入り後に西の空で光り輝く金星は「宵の明星」、そして日の出前に東の空で輝く金星は「明けの明星」と呼ばれ、古くより親しまれてきました。
地球と金星の分かれ道―「双子の惑星」金星になぜ生命はいないのか
太陽系の惑星は、太陽を中心に水星、金星、地球の順でまわっています。金星は地球の内側をまわっていて、地球と同じく硬い地面を持っています。また、中心に鉄やニッケルから成る核があり、その周りをマントルが包み込んで、まるで卵の殻のような地殻があるところも地球と似ています。
金星はすっぽりと分厚い雲に覆われていて、金星本体の姿を見ることはできません。分厚い雲の下は、光がほとんど届かずに薄暗く、その大気は96%が二酸化炭素で、硫酸の雲が金星全体を覆っているのです。この硫酸の雲が太陽の光を反射するため、金星は輝いて見えます。
また、金星の大気の二酸化炭素には熱を吸収し、気温を上昇させる特徴があります。そのため金星の表面温度は400度以上の灼熱で、気圧も地球の90倍という信じられないほどに高温・高圧の世界です。もしかするとそこは、温暖化の究極の姿なのかもしれません。
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