地球とほぼ同じ構造「金星」実は全然違う環境の訳 表面温度は400度以上、気圧も地球の90倍も!
これほどまでに地球と似た地形を持つ金星ですが、その過酷な環境のため、人類が住むことはできそうにありません。
謎多き水星
太陽系の惑星の中で、太陽の最も近くをまわる「水星」。そのため、太陽の光が当たる昼間は400度を超え、まさしく灼熱の惑星です。
水星は他の惑星と比べて、地球からの距離が近いので身近なイメージがありますが、実は観測するのが難しい惑星でもあります。なぜなら、水星は地球よりも太陽に近い軌道をまわるため、地球が太陽を背にした夜には地球の裏側に水星が位置することになるので、私たちは観測に適した夜に水星を見ることができないからです。水星を見られるのは、太陽が沈んだ直後や日の出直前の短い時間だけです。とても観測が難しいために、他の惑星に比べて、長い間謎の多い惑星でした。
1973年には初の惑星探査機「マリナー10号」が打ち上げられましたが、水星への到達は他の惑星よりも、段違いに難しいものでした。
その原因はやはり太陽です。水星に向かうということは、同時に太陽にも近づくということ。強い日光や熱、強力な重力が探査機を襲います。太陽の重力はすさまじく、探査機はまるで坂を転げ落ちるように加速してしまいます。そのため、逆噴射で急ブレーキをかけて減速しなければ、水星の軌道に入ることができず、膨大なエネルギーが必要になるのです。このような理由から、これまで水星を訪れた探査機は「マリナー10号」と2004年に打ち上げられた「メッセンジャー」の2機だけです。
水星の昼の表面温度は430度にも達し、逆に夜には熱が宇宙空間に逃げるためにマイナス170度まで冷えてしまいます。これは地球と比べて、水星の重力が小さいがために、大気がとどまることなくほとんど逃げてしまうのが原因です。昼と夜の温度差が600度もある過酷な環境なのです。
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