東洋経済オンラインとは
ビジネス

地球とほぼ同じ構造「金星」実は全然違う環境の訳 表面温度は400度以上、気圧も地球の90倍も!

7分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

まだまだ謎の多い水星。宇宙の魅力をいっそう膨らませてくれます。

メッセンジャーが撮影した水星(写真:NASA/Johns Hopkins Univ./Carnegie Institution)

光る尾

実は水星には、非常に薄い大気も存在します。大気からは水素、ヘリウム、酸素、ナトリウムなどが検出されています。このナトリウムの大気があることで、地球のオーロラの100倍以上の明るさで輝く、「光る尾」ができます。この光る尾は2001年に発見されましたが、そもそもなぜナトリウムを含む大気が生成されるのか、その詳しいメカニズムはまだわかっていません。

太陽に近く、灼熱の惑星でありながら、揮発(液体が気体になる)しやすい物質が多くあることから、水星は太陽から離れた場所で誕生し、その後何らかの原因で今の場所に移動してきたのではないかとも考えられています。

また、「マリナー10号」の調査によって、水星には地球と同じように磁場があることがわかりました。これは地球同様、内部ではドロドロに溶けた核が対流し、今も活動をしている天体だからと考えられます。

『眠れない夜に読みたくなる宇宙の話80』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ほかにも、水星では地殻変動によってできた地形やたくさんのクレーター、火山活動後の溶岩が広がった跡なども確認することができます。

最近では探査機によって、予想以上の発見が次々とされてきた水星ですが、さらに謎を解き明かすべく、水星探査計画「ベピコロンボ」が新たに始まっています。「ベピコロンボ」はJAXAと欧州宇宙機関(ESA)共同のプロジェクトで、2018年に打ち上げられ、2025年に観測が始まる予定です。

これまで何十万枚もの画像を送ってくれたNASAの探査機「メッセンジャー」は燃料を使い果たし、2015年5月、水星表面に落下して終わりを迎えました。その際、時速1万4000㎞の速さで落下し、直径16mのクレーターを作ったと考えられています。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象