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東大松尾研発ベンチャーで、最先端AIで建設などものづくり産業のDXを展開する「燈」が目指す目標と勝算

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燈の本社入り口に立つ共同創業者で取締役COOの石川斉彬氏 (編集部撮影)
ここでは、ユニークなビジネスモデルや先進的な技術を持つスタートアップを紹介。今回は2021年創業で、建設業界向けを中心に、AIを活用したものづくりのDXを展開する「燈」を紹介します。

<基本データ>
[社 名]燈
[設 立]2021年2月
[資本金]350万円
[社員数]250人
[代表者名]野呂侑希
[所在地]東京都文京区

松尾研出身のAIエンジニアが起業

AIなどのテクノロジーを活用して、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する――。

生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。週刊東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

こう書くとちまたにあふれるAI系スタートアップと同じに見えるが、燈(あかり)の共同創業者で取締役COO・石川斉彬氏は「AIベンチャーを名乗る他社とは大きな違いがある」と線を引く。

「アカデミックな研究者が最先端のAI技術を実装できる。そんなスタートアップ企業は弊社以外、日本にほとんど見当たりませんから」。燈は2021年に石川氏と代表取締役CEOの野呂侑希氏が創業した会社だ。他社と一線を画す理由は、2つの大きな特徴にある。

1つは「日本最高峰のAI人材が揃っている」ことだ。そもそも野呂CEOは東京大学工学部出身で、AI研究の日本における第一人者である松尾豊氏の松尾・岩澤研究室(松尾研)でAIエンジニアとして活躍した人物だ。在学中に「日本を照らす燈となる」という理念のもとに石川氏と同社を立ち上げた。

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