
「地域発、地域着」をキーワードにしたファンドを展開するスパークルは、仙台市のコワーキングスペース「YUI NOS」に拠点を構える (記者撮影)
生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。連載「すごいベンチャー」では、そうしたスタートアップの最新情報を定期的に発信しています。
今回はスタートアップに投資するベンチャーキャピタルに焦点をあて、その素顔に迫ります。
東北地域に特化したベンチャーキャピタル

生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。週刊東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら
日本ではスタートアップに対する投資がかなり進んできている。その投資の中心的役割を果たしているのが、ベンチャーキャピタル(VC)。そうしたVCの多くは東京に拠点を置くが、地域に根差したVCも一定の存在感を発揮するようになった。ここでは地域経済に新たな風を吹き込んでいる地方のVCを紹介していきたい。
スパークルは、宮城県仙台市に本社を構える独立系VC。スタートアップの立ち上げ段階であるシードやアーリー段階を中心に、すべてのスタートアップの成長ステージを投資対象としている。
9.5億円の「スパークル1号投資事業有限責任組合」のほか、プロクレアホールディングスや東邦銀行などの地銀大手と組み、地域を限定したファンドも組成する。本社は多くのベンチャー企業が本社を構えるコワーキングスペース「YUI NOS」のあるアーバンネット仙台中央ビルに置く。
「新しい世界の経済循環をつくる」ことをミッションに掲げ、東北地域を世界に伍する場所にすることを目指す。ファンド事業以外にも経営コンサルティング事業なども行う。
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