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東北への移転促すベンチャーキャピタル「スパークル」が掲げる「地域発、地域着」コンセプトの中身

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2022年8月に前身となるMAKOTOキャピタルをMBOし、現在、代表取締役を努める福留秀基氏にスパークルが目指す経営哲学などについて伺った。

<概要>
[社名]スパークル
[住所] 宮城県仙台市青葉区
[代表者] 福留秀基
[ファンド数] 4ファンド
[従業員数] 10人

スタートアップに東北への移転を促している

――1号ファンドでは「地域発、地域着」を理念に挙げています。その思いを教えてください。

スパークル福留代表
福留秀基(ふくどめ ひでき) 東北大学大学院通信工学専攻修了。シグマクシスでデジタル戦略コンサルタントに従事後、スパークルに参画、現在は代表取締役。宮城大学客員教授  (記者撮影)

投資を行うだけでなく、地方で創業し、地方に根ざした事業展開を支援することに重きを置いている。地元にフットワークを持った民間のベンチャーキャピタルである点が最大の特徴だ。そこでわれわれは、スタートアップの地方移転を促している。これまでに投資した企業のうち3社が、東京から仙台(2社)および茨城(1社)に本社を移転している。

利便性だけで東京に行ってしまっているが、うまくいってから本社移転してもらうのは難しい。そこで、立ち上げ段階のうちから移転してもらい、地域の産業形成に貢献してもらいたいと考えている。他のVCで本社を移すことを促している事例を聞いたことがない。これはうちならでは、東京のVCとは違うアプローチの一つだ。

――企業誘致のような役割も果たしていますが、「地域着」の意図をもう少し詳しく教えてください。

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