自社の魅力を5分で伝達「ピッチプレゼン」の極意 成功のコツは「明確な目的意識」と「4つの要素」

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壇上で自社製品のプレゼンテーションをする様子
ピッチイベント「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」で優勝したabaのピッチ
9月11日発売の『週刊東洋経済』9月16日・23日合併号では、「すごいベンチャー100 2022年最新版」を特集。注目の100社(2022年最新版・全リスト)の総力取材記事に加え、10年後の日本を占ううえで欠かせない「スタートアップ市場の最新トピックス」を網羅する。
週刊東洋経済 2023年9/16・23合併特大号(すごいベンチャー100 2023年最新版)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年9/16・23合併特大号(すごいベンチャー100 2023年最新版)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

わずか数分の間に、ビジネスモデルから、強み、今後の狙いまで端的に伝える──。

スタートアップの業界で避けては通れないのが「ピッチ」だ。ピッチとは投資家らの目の前で行う短いプレゼンテーションのこと。米国のスタートアップ集積地・シリコンバレーから広まった言葉で、野球のピッチ(投げる)に由来する。時間は5〜10分程度が主流で、中には15〜30秒で魅力を伝える「エレベーターピッチ」というものもある。

VCなどが開催するピッチコンテストに登壇して、ビジネスのアイデアを披露、投資家の目に留まれば、出資など次のステップにつながる。ピッチの出来が会社の命運を握っているといってもいい。

成功に導くためのコツ

では、こうしたピッチを成功に導くためのコツはあるのか。

「まず、何のためのピッチなのか、目的を理解すること」と話すのは、「モーニングピッチ」の運営統括を担うデロイト トーマツ ベンチャーサポートの永石和恵氏。モーニングピッチとは、毎週木曜の朝7時に丸の内で開かれるピッチイベントのこと。スタートアップとの事業提携などを視野に多くの大企業担当者が聴衆として集う。

「モーニングピッチは、事業提携が目的。投資家向けのピッチと違って巻き込む力に比重が置かれる。誰に向けて話すピッチなのかを最初に押さえておく」(永石氏)

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