自社の魅力を5分で伝達「ピッチプレゼン」の極意 成功のコツは「明確な目的意識」と「4つの要素」

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さらに成功に導くためには、「目的」以外に4つの要素を意識すべきだとアドバイスする。

1つが「シンプル」であること。細かい話をしても短い時間では理解は得られない。使う言葉やセリフをブラッシュアップして絞り込む。資料も直感的で簡潔にするべきだろう。

次に「納得感」。実績などの説得材料を提示する。実績がないスタートアップなら、成長戦略や具体的な計画などを示す。

「らしさ」も欲しい。これは創業経緯のストーリーなど、その人ならではのアプローチを提示する。オリジナリティがあれば、聴衆の印象にも残りやすい。

最後は「ライブ感・魅せ方」。雰囲気や人の反応を見ながら、アドリブなどを織り交ぜて、聴衆を引きつけていく。

レコーダーで録音し練習

反対に失敗する共通項もある。その例として、①小難しく話をしてしまう、②思いがあふれすぎる、③丸暗記で棒読み、④段取り不足、⑤緊張しすぎる、⑥内容にオリジナリティがない、⑦目的意識が定まっていないなどが挙げられる。

練習は、「レコーダーで録音して、自分の声を聞くことを勧めている。口癖など自分が普段気づいていないこともわかる」(永石氏)。

こうしたピッチ術は、スタートアップのメンバーだけでなく、ビジネスパーソンもプレゼンなどで活用できる。ぜひ、参考にしてもらいたい。

宇都宮 徹 東洋経済 記者

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うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

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