
Cursorを使ったコーディングの画面。AIエージェントが指示をうけて自動で必要なプログラムを書き上げていく (画像:Anysphere社CursorのHP画面より)
生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。連載「すごいベンチャー」では、そうしたスタートアップの最新情報を定期的に発信していく。
今回は、カリフォルニアに在住するベンチャーキャピタル・WiLの小松原威パートナーに、AIエージェントで激変するコーディング領域と、そこで急成長するスタートアップの動向についてリポートしてもらった。
プログラムコードを書くのは人間ではなくAIに

生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。週刊東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら
2025年はAIエージェント元年とも呼ばれるほど、自律的に動作するAIエージェントが次々と登場している。その中で最も注目されている領域の一つがソフトウェア開発だ。AIエージェントに、自動でシステムやアプリといったプログラムのコードを書かせる新たな開発手法は「バイブコーディング」と呼ばれ、急速に広まっている。
2月にOpenAIの創業メンバーであり著名AI研究者のアンドレイ・カルパシー氏が「バイブス(ノリや雰囲気)に身を任せ、コードの存在すら忘れる手法をバイブコーディングと呼ぶ」とSNSに投稿したことをきっかけに、バイブコーディングという言葉が一気に広まった。
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