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株式市場のAIバブル崩壊は本当に起こるのか。市場で繰り広げられる錬金術、巨額AI投資に債券市場が警鐘を鳴らす。

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自社の評価額を上げ、巨額の資金を調達しているオープンAI(写真:Getty Images)

AIバブルとは、生成AIへの期待感が大きく、それらの代表企業や関連企業の株価を大いに押し上げている現象だ。PER(株価収益率)などこれまでの常識では、実体より株価は上昇して見える状態が挙げられる。すでにバブルになっているとすれば、いつがピークで、いつ崩壊するのかが気になるところだ。

一方で、AI以外にめぼしい投資対象があるのか。グリーントランスフォーメーションは代替セクターと考えられるが、まだ小粒だ。宇宙や量子は次世代セクターにすぎない。現時点での新技術は幻想かもしれないため、物理的な資産を有し陳腐化しにくいとされるHALO銘柄(製造業などいわゆる重厚長大系)にシフトするという発想も出てきているが、やはりメインストリームにはなりにくい。

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ただ、AIバブルは崩壊しない、という人も少なくない。最近、名だたる投資家に連続して「そうはいってもAIバブルは崩壊しないのではないか」と言われた。いずれも、AIは「産業革命と同等の革命」であるため、その継続性や頑強性についてはバブル的な捉え方では本質を見誤るのではないか、ということだった。

しかし、そんな中、唯一債券市場はAI企業の資金調達における無理に、警鐘を鳴らし始めているように思う。今こそ債券市場の声に耳を傾ける必要がある。

株式市場での錬金術

その前に、株式市場で繰り広げられている錬金術を紹介しておこう。例えば、米エヌビディアがオープンAIに出資し、その出資金を使い逆にオープンAIがエヌビディアから半導体を購入する、という取引を行う。株式市場はそれぞれの行為を評価し、双方の株価や評価額を上げていく。それぞれ上がった株を担保に、さらに資金を調達できる、という構図で、さながら錬金術に見えるというわけだ。

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