中国中央テレビ(CCTV)が春節(旧暦の正月、今年の元日は2月17日)の大晦日に生放送する年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」。世界最多の視聴者数を誇るこの番組は、中国の国民的娯楽番組であると同時に、中国企業が最先端技術のアピールを競う「ショーケース」にもなっている。
そして2月16日に放送された今年の春晩は、さながら「ロボット祭り」の様相を呈した。
ヒト型や動物型のフィジカルAI(訳注:身体性を持つ人工知能。中国語訳は「具身智能」)の開発を手がける宇樹科技(ユニツリー)、銀河通用機器人(ギャルボット)、魔法原子機器人(マジックラボ)、松延動力科技(ノエティクス)の4社が、それぞれ1億元(約23億円)を超える協賛金を支払って出演。ロボットによるダンスやコントなどを披露したのだ。
中でも視聴者の話題をさらったのが、ユニツリーのヒト型ロボットによる武術パフォーマンスだ。数十台のロボットが人間の演者と一緒に舞台に上がり、一糸乱れぬ動きで共演する様は圧巻だった。
わずか1年で飛躍的進歩
2025年の春晩にも出演した同社は、わずか1年間で成し遂げたフィジカルAIの飛躍的な進歩をまざまざと見せつけた。
春晩の放送終了後、ユニツリーは今回の武術パフォーマンスの技術概要を発表。レーザー光を用いた3次元センサーのLiDAR(ライダー)とAIアルゴリズムの組み合わせにより、ロボットに激しい運動をさせても正確な位置決めを保てるようにし、多数のロボットによるタイムラグのない同期協調動作を実現したと胸を張った。
「ユニツリーのロボット群は複雑な動きをスムーズにこなし、運動能力は人間の演者に勝るとも劣らなかった。一部の動作に関しては、もはや一般人には不可能なレベルに達していた」
ロボットの運動制御のソリューション開発を手がける橋介数物科技(ブリッジDP)の尚陽星CEO(最高経営責任者)は、財新記者の取材に対してユニツリーの技術力をそう高く評価した。






















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