ランドローバー「ディフェンダー」に、「オクタ」と名付けられた最上級モデルが追加され、2024年7月3日に発表された。
日本でもメディア向けのお披露目会があり、そこでディフェンダーが高性能・高価格へと向かう理由を、本国の責任者に聞いた。
私がディフェンダー・オクタと初めて対面したのは、千葉県南房総市の“ドライビングクラブ”でのこと。ここ「イギリスか?」と思うぐらい、本国から来たランドローバーのスタッフが会場に溢れていて、技術展示も多く、意気込みを感じさせた。同様の催しを、世界6都市で行ってきたのだそう。
ダイヤモンドに由来する名を持って
オクタ(octa)とは耳慣れない言葉だけれど、ディフェンダー・オ
クタの名について、「8面体形状のダイヤモンドに由来したものです」と、担当マネージングディレクターのマーク・キャメロン氏は説明する。
8面体(octahedron)の接頭辞だという。古典ギリシヤ語とラテン語の「8」でもあり、私たちにもっとも馴染のある単語は、音楽用語のオクターブ(完全8度)かもしれない。そういえば、超高級SUVのロールス・ロイス「カリナン」も、ダイヤモンド由来の車名だと思い出した。
「地球上でもっとも硬く、もっとも人々を魅了する鉱物であり、特徴的な外観と耐久性を有する、8面体形状のダイヤモンドに由来します。この形状からインスピレーションを得たディフェンダー・オクタは、強靭さや弾力性、人目を引く魅力、希少性や価値を象徴しています」とはプレスリリースの説明。
車体はディフェンダーのファミリーだけあって、ひと目でそれとわかるけれど、大きく張り出したオーバーフェンダーなど、基本シャシーを共用するディフェンダー110とは、あきらかに一線を画している。
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