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レオス藤野氏「上場廃止後も、ひふみらしさ保つ」/レオス・キャピタルワークスの藤野社長に聞く「再出発」の舞台裏

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藤野英人氏
藤野英人氏率いるレオス・キャピタルワークスが、SBIグループの完全子会社となった(写真:レオス・キャピタルワークス)
「ひふみ」シリーズの投資信託を運用するレオス・キャピタルワークスが転機を迎えている。持ち株会社であるSBIレオスひふみが上場廃止となり、12月1日付でSBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)に吸収合併され、SBIGAM傘下となったためだ。上場廃止に対する心境や株主からの声、SBIグループとの距離感などを藤野英人社長に聞いた。 

「感情的には悲しい」

ーー臨時株主総会を経て、SBIレオスひふみがSBIGAMに吸収合併されることが決まりました。

(株主からの質問は)10問くらい出た。長い間、ひふみ投信を保有してくださっている方もいた。「レオスのカルチャーは残るのか」「シナジーが発揮できるのは理解できるけれども、感情が追いつかない」という声もあった。

僕はギリギリまで、白と黒の2本のネクタイをつけていこうかと思っていた。白は結婚式、黒はお葬式。終わりと再出発、2つの感情が僕にも株主にもあった気がする。結局、当日は(白と黒を混ぜたような色として)シルバーのネクタイをつけていった。

ーーひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークスはSBIGAMの子会社として残るものの、持ち株会社であるSBIレオスひふみは上場廃止となります。

一生懸命努力して上場させた会社が消えてしまうことは、感情的には悲しい。

(議決権の半数弱を握る)SBIから要請された手前、変えることはできない。でも、僕は納得のいかないことは絶対にやらない。ではなぜ受け入れたかというと、統合によるコスト削減効果が間違いなくあるから。

もう1つは運用残高。SBIGAM全体で11兆円程度になり、業界大手の一角になれる。上場廃止は悲しいけれども、統合効果は非常に大きいので、今回は受け入れた。

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