レオス藤野氏「上場廃止後も、ひふみらしさ保つ」/レオス・キャピタルワークスの藤野社長に聞く「再出発」の舞台裏
「感情的には悲しい」
ーー臨時株主総会を経て、SBIレオスひふみがSBIGAMに吸収合併されることが決まりました。
(株主からの質問は)10問くらい出た。長い間、ひふみ投信を保有してくださっている方もいた。「レオスのカルチャーは残るのか」「シナジーが発揮できるのは理解できるけれども、感情が追いつかない」という声もあった。
僕はギリギリまで、白と黒の2本のネクタイをつけていこうかと思っていた。白は結婚式、黒はお葬式。終わりと再出発、2つの感情が僕にも株主にもあった気がする。結局、当日は(白と黒を混ぜたような色として)シルバーのネクタイをつけていった。
ーーひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークスはSBIGAMの子会社として残るものの、持ち株会社であるSBIレオスひふみは上場廃止となります。
一生懸命努力して上場させた会社が消えてしまうことは、感情的には悲しい。
(議決権の半数弱を握る)SBIから要請された手前、変えることはできない。でも、僕は納得のいかないことは絶対にやらない。ではなぜ受け入れたかというと、統合によるコスト削減効果が間違いなくあるから。
もう1つは運用残高。SBIGAM全体で11兆円程度になり、業界大手の一角になれる。上場廃止は悲しいけれども、統合効果は非常に大きいので、今回は受け入れた。




















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