高速道路SA/PA「スタンプめぐり」古くて新しい日本独自の文化を楽しもう

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各SA/PAのスタンプを押したNEXCO中日本のスタンプ帳(筆者撮影)
各SA/PAのスタンプを押したNEXCO中日本のスタンプ帳(筆者撮影)

高速道路を走る楽しみのひとつがSA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)に立ち寄ること。

ご当地グルメや各エリア限定のお土産など、今では旅の目的地化しているSA/PAだが、立ち寄った証として「記念スタンプ」を集める人もいる。

スタンプといえば、駅のスタンプを思い浮かべる人もいるだろうし、寺社の「御朱印」も「印」、つまりスタンプに手書きの文字を添えたもので愛好者も多い。

そんな中でSA/PAのスタンプはあまり取り上げられることがないが、古くて新しい楽しみのひとつとして紹介したい。

【写真】図柄がかわいい!筆者が集めたSA/PAスタンプを見る

「上り線は赤、下り線は青」など

NEXCO各社や本四高速会社、首都高と阪神高速などが運営する休憩施設には、エリアごとにデザインの異なるスタンプが用意されている。

SA/PAに立ち寄ったらこんなスタンプ台がないか探してみよう(中国道「社PA(下り)」にて筆者撮影)
SA/PAに立ち寄ったらこんなスタンプ台がないか探してみよう(中国道「社PA(下り)」にて筆者撮影)

ただし、すべてのエリアに置かれているわけではなく、トイレと自販機くらいしかない規模の小さな、そしてスタッフが無人の施設には基本的に置かれていない。管理が難しいからだろう。

どのエリアに設置されているかは各社のホームページに掲載されており、印影もすべてWEB上で見られるので、自分で押さなくてもデザインを知ることはできる。

スタンプの仕様は会社ごとに違うが、同じ会社内では統一されている。形はほとんどが正円形であるが、大きさ、つまり円の直径はNEXCO3社間でも、またNEXCO以外の施設でも異なっている。

また、休憩施設は上りと下りに分かれていることが多いが、その場合も別のデザインとなっていることが多い。NEXCO各社では、上り線の施設はスタンプの色を赤、下りを青としてわかりやすく区別している。

左は東名高速「上郷SA」の上り線、右は同「海老名PA」の下り線のスタンプ(画像:筆者)
左は東名高速「上郷SA」の上り線、右は同「海老名PA」の下り線のスタンプ(画像:筆者)

記念スタンプといえば、JRの駅に設置されているのを知っている人が多いだろう。駅のスタンプの歴史は古く、戦前からすでに主要駅に設置されていて、古い資料を見ると、日本の統治下にあった台湾や朝鮮、旧満州の駅にもスタンプが設置されていたことがわかる。

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