郵便局「デザイン入り消印」に描かれた高速道路 1万局の風景印を集めたマニア目線の楽しみ方

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神奈川県の大和郵便局(大和市)の風景印には、クルマが順調に流れる東名高速道路が見られる。

左:名古屋東片端郵便局、右:大和郵便局。大和のほうは昭和55年の日付が入る(画像:筆者提供)
左:名古屋東片端郵便局、右:大和郵便局。大和のほうは昭和55年の日付が入る(画像:筆者提供)

しかし、実際のこの付近には、上下線とも渋滞の名所になっている大和トンネルがあり、クルマが数珠つなぎとなることが多い。現在も道路の改良工事が行われているが、風景印のようにスムーズに走れるようになるのは、いつになるだろうか。

地域のシンボルとしての高速道路

千葉県の木更津郵便局(木更津市)の風景印には、東京湾アクアラインの一部であるアクアブリッジが強調されている。この開通で、房総半島と川崎・東京方面との行き来が飛躍的に短縮された。

こちらも、東名・大和トンネル付近同様、休日を中心に渋滞が目立つ場所である。休日午後から夜にかけての川崎方面行きの車線では、日本の高速道路で初めての本格的なロードプライシング(時間帯によって通行料を変動させる施策)が行われており、まさに木更津のシンボルのひとつと言えよう。

左:木更津局、右:西郷郵便局の風景印(画像:筆者提供)
左:木更津郵便局、右:西郷郵便局の風景印(画像:筆者提供)

福島県の玄関口ともいえる西郷村の西郷郵便局には、東北新幹線と東北道(デザインは白河IC)がともに描かれている。まさに、東北の入り口となる交通の要衝であることが、ストレートに伝わってくるデザインだ。

白河ICも、風景印には直接描かれていない新幹線の新白河駅も、ともに白河市ではなく隣接する西白河郡西郷村にあるので、西郷郵便局の図案となっている。

その他、長野道・麻績(おみ)ICを描いた麻績郵便局(長野県麻績村)、中央道の恵那山トンネルの出入口を描く阿智郵便局(長野県阿智村)、京葉道路・原木ICを描いた市川原木、市川二俣の両郵便局(ともに市川市)など、風景印に高速道路の姿を探すのはそれほど難しくない。高速道路やインターチェンジが、地域のシンボルになっている証である。

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