全通はいつ?「紀伊半島」高速道路で1周ぐるり 工事は「あと少し」でもまだ遠い聖地巡礼の地

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頻繁に見かける「紀伊半島を活かそう!高速道路を早く紀南へ」の看板(筆者撮影)
頻繁に見かける「紀伊半島を活かそう!高速道路を早く紀南へ」の看板(筆者撮影)

2月中旬、まだ真冬の寒気が強く残る紀伊半島の西部、和歌山県側をクルマで旅をした。

和歌山側は、和歌山市から阪和道、湯浅御坊道路、阪和道、紀勢道と名前を変えながら、南端部に近いすさみ町のすさみ南ICまで自動車道でつながっているが、その先、串本から太地にかけては、まだ工事中である。

「すさみ南~串本間」は2025年度の開通が見込まれていたが、難工事のためまだ開通時期が明示されていない。

左側が現在の終点のすさみ南IC。右側が建設中の延伸区間(筆者撮影)
左側が現在の終点のすさみ南IC。右側が建設中の延伸区間(筆者撮影)

太地から先も途切れ途切れで、一般国道42号線と自動車専用道を行ったり来たりしながら三重県熊野市で熊野尾鷲道路に、そして尾鷲北ICからは再び紀勢道の名前に戻って、勢和多気ジャンクションで伊勢道と合流する。

紀伊半島の高速道路網は、まだまだ全貌が見えないのだ。

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【写真】筆者が見た紀伊半島「高速道路」の今

「市」よりも「町」が有名なエリア

南紀をドライブしていると、あちこちで「高速道路を早く紀南へ」(紀南は紀州の南部を指す)といった看板を見かける。

全線開通は、地元の方々にとっては悲願なのであろう。紀伊半島は面積こそ広いが、市街地が広がるのは、県都の和歌山市とそれに連なる紀の川流域を除けば海岸沿いだけである。

人口も多いとはいえず、和歌山市と多気JCTの間にある「市」は、三重県側が熊野市と尾鷲市、和歌山県側が新宮市、田辺市、御坊市、有田市、海南市の7市のみ。しかも、人口が5万人を超えているのは田辺市のみで、熊野市と尾鷲市は2万人を切っている。

ただし、著名な観光地を抱える「町」はいくつもあって、そちらのほうが知名度は高いかもしれない。

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