高速バスを使う「台湾観光」が「歴史と今」を感じられる安くていい旅になる

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九份の街中を走る台北からの高速バス(筆者撮影)
九份の街中を走る台北からの高速バス(筆者撮影)

3月初め、久々に台湾の地を踏み、高速道路を使う移動も経験した。

コロナ禍以降、10ほどの国・地域を旅して気づいたのは、「海外で日本人を見かける機会がぐんと減ってしまった」ことだが、台湾の主要な観光地である中正紀念堂、故宮博物院、九份などでは、多くの日本人観光客の姿を見かけた。

特に大学生と思われる若い人たちが旅を楽しんでいるのが目立ち、近年海外への興味が薄らいでいるといわれる若者が異文化に触れている姿に、少し頼もしさを感じた。

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さて、この台湾もモータリゼーションが進み、台北市内は車の洪水である。東京との違いは、バイクと路線バスが乗用車と同じくらいの存在感で行き来していることだろう。

台北市内には、日本の地下鉄にあたる台北MRTが路線網を張り巡らしており、常に利用客で混雑しているが、それを補う形で市内や郊外への路線バスも数多く運行されており、ひっきりなしにバスが行き交っている。

今回の旅では、台北から南と東へ伸びる高速道路を走行する、いわゆる「高速バス」も利用したので、台湾の高速道路事情と高速バス事情を、ほんの一部ではあるが紹介したい。

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台湾の高速バスが「安い」ワケ

台湾の鉄道の中心となる「台北車站」(站は中国語で「駅」の意味)に隣接する形で「台北轉運站(台北長距離バスターミナル)」がある。

台北轉運站のチケット売り場(筆者撮影)
台北轉運站のチケット売り場(筆者撮影)

ターミナルは4階建てで、1階が運行会社ごとに分かれたチケット売り場、3~4階が乗降場になっている。今回は台湾中部の台中に出かけるため、「統聯客運(Uバス)」という会社の台中行きのチケットを購入した。

料金は、大人1人337台湾ドル(日本円でおよそ1500円)、65歳以上のシニアは半額の168ドルで、2時間半の高速バスの運賃としては、かなり安く感じる。

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