「EV買う人=環境のためにお金を払う人」なのか? ガソリン、HEV、PHEV…種別ごとの意識を調査
「クルマを買うとき、環境保全のためならお金を多少余分に払ってもいいと思いますか?」
あなたは、こんな質問をされたら、どう答えるだろうか。今回は、この“問い”がテーマである。
街中で、テスラ各モデルをはじめとしたBEV(バッテリー駆動の電気自動車)や、三菱「アウトランダーPHEV」を筆頭とするPHEV(プラグインハイブリッド)を見かける機会は、確実に増えている。
一方で、ガソリン車の人気も衰えていない。そんなことから、選ぶクルマと環境問題に対する意識には何らかの関係性がありそうだ、と考えた。
そこで、「環境保全のためならクルマにお金を多少余分に払ってもよい」かどうかを4つの選択肢で聞く調査を実施。その結果をさまざまな切り口で分析し、「生活者の環境意識」をデータから見ていく。
分析データはこれまで同様、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用。対象は2021年~2023年の新車購入者とした。
■2021年新車購入者:2万8782人
■2022年新車購入者:2万5691人
■2023年新車購入者:2万1533人
=合計:7万6006人
パワートレイン別に見た意識の違い
今回、取り扱う「環境保全のためならクルマにお金を多少余分に払ってもよい」かどうかの質問は、単に環境意識の高低を聞いているのではない。そこに対して、自分の財布から「余分に支払う気があるか」を聞いている点がポイントである。まずは、パワートレインごとの結果を見ていこう。
「あてはまる=コストを支払ってもよい」と答えた人の割合は、BEVとPHEVが同等で、続いてHEV(ハイブリッド)、ガソリン車の順となった。「あてはまる+ややあてはまる」のスコアを見ると、BEVとPHEVが約7割、HEVはそこから10ポイントほど低くなっており、ガソリン車はさらに10ポイントほど低い。あえて高価な電動車を選ぶ人は、やはりエクストラコストを払ってもよいと考える人が多いのだ。
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