「子育て卒業後」ミニバンの次は何に乗る? 調査データから読み解く50代以降のクルマ選び

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結果は、40代までは中学生以下の子どもが多く、50代になると高校生、大学(大学院、専門、短大など含む)、社会人が増加し、60代以上は社会人が大半となる。

以上2つのデータより、10歳区切りという粒度ではあるが、40代までは子育てをしている層が多く、50代になると子育てが落ち着きはじめ、子育て卒業層になったと見ることができそうだ。

60代以上は子育てを卒業してからすでに一定期間を経ており、シニアとしての活動が主軸と考えられる。以上より、今回は50代を子育て卒業層の中心として取り上げ、60代もスコープに入れながら進める。

年代別「ミニバンの次」に購入したクルマ

分析対象としているのは、購入した新車の「1つ前がミニバン」の人たちであるが、実際にどんなボディタイプのクルマを購入したのだろうか。

ボディタイプの分類は次の6つとした。

■1.ミドルサイズ以上のミニバン
アルファード、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンなど
■2.コンパクトミニバン
シエンタ、フリード
■3.SUV
ヤリスクロス、エクストレイル、CX-5など
■4.トールワゴン
ルーミー、ソリオなど
■5.ハッチバック
ヤリス、フィットなど
■6.軽ハイトワゴン/スーパーハイトワゴン
N-BOX、スペーシアなど

こうして分類した結果が次のとおり。

まず着目したいのは、先ほど子育て卒業層の中心とした50代以上でも、ミドルサイズ以上のミニバンを継続購入している人が一定数いることである。

50代以上でも、末子が中学生以下の家庭は先ほどのデータからもそれなりの規模いること、子どもが大きくなっても旅行などの遠出にミニバンを用いる人がいること、このサイズのミニバンに乗り慣れているからと選ぶ人がいることなどが、理由としてあるだろう。

とはいえ60代、70代以上になると「コンパクトミニバン」「トールワゴン」「ハッチバック」「軽ハイトワゴン/スーパーハイトワゴン」が増加してくる。

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