「子育て卒業後」ミニバンの次は何に乗る? 調査データから読み解く50代以降のクルマ選び

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子育て卒業層として注目した50代は、20~40代とほぼ同様の傾向を示しており、年代区分を大きく2つに分けるとするならば、「20~50代」と「60代・70代以上」になるだろう。

この理由のひとつに、50代の人は60代以上よりも有職者が多いためであると考えられる。

退職し、年金生活者となった人が多い年齢層よりも、自ら乗りたい車に乗る気持ちが強く、加えて運転時の認知能力にもまだ問題を感じない年齢であるため、20~40代という子育てまっただ中な層とクルマ選びの意識が大きく違わないのではないだろうか。

個々のストーリーは別にある

今回は“子育て卒業”をしたあとのクルマ選びを見てきた。ミニバンから卒業する人もいれば、車内空間の広さに慣れ親しんだためか、その後もミニバンを購入している層も一定数いることがわかった。

本アプローチは年代ごとの定量分析であり、平均値で見てきているため、一人ひとりの細かなストーリーまでは、当然ながら追うことはできていない。

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夫婦2人での利用を前提とした選び方にシフトした人もいるだろうし、「広さ・実用性」から「運転の楽しさ・趣味性」へと変わった人もいるだろう。「いつか乗りたかったクルマ」を退職金で購入しているケースもあるはずだ。

そういった細かな購入プロセスについても今後確認してみたいと思う。

【図表】もう一度、今回の調査結果をまとめて見る
三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー

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みうら たろう / Taro Miura

北海道大学大学院理学院卒業後、インテージ入社。自動車業界におけるマーケティング課題の解決を専門とし、国内最大規模の自動車に関するパネル調査「Car-kit®」の企画~運用全般に従事。

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