「住みよさランキング2024」近畿編トップ50 西日本の中心都市である大阪市の順位は…

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(写真:pochi_photo/PIXTA)

住みよさを表す各指標について偏差値を算出して、その平均値を総合評価として順位付けしている「住みよさランキング」。「全国総合トップ200」「関東編トップ100」に続いて、「近畿編トップ50」を公開する。

昨年とは異なり、エリア毎に偏差値を再計算している点は「関東編トップ100」と同様である。

なお、住みよさランキングの算出に用いた「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の各カテゴリや、算出基準となっている各指標の詳細はこちらの記事で説明している。より詳しい情報は『都市データパック』2024年版に掲載しているのでそちらも参考にしていただきたい。

1位の大阪市が高評価になった背景

近畿エリアのトップは大阪府大阪市。西日本の中心都市で、市の中心部はビジネスと商業施設の街であるキタ(梅田周辺)と繁華街のミナミ(難波周辺)で構成。古くからの物流拠点であり、現在も全国市区で小売1位、卸売2位の年間商品販売額を誇る。利便度エリア2位、快適度同5位、富裕度同4位と、安心度を除くカテゴリがいずれもエリア上位で、とりわけ「⑦人口当たり小売販売額」「⑨可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」「⑰人口当たり法人市民税」の指標はともにエリア1位と、活発な企業活動、商業活動が高評価につながった。

「住みよさランキング2024」のほか詳細データは『都市データパック』に掲載。書影をクリックすると東洋経済STOREへジャンプします

2位は和歌山県御坊市。紀伊半島西海岸のほぼ中央に位置。年平均気温エリア2位、日照時間同6位と温暖な気候と長い日照時間に恵まれた花の産地で、スターチスとカスミソウは全国屈指の出荷量。人口に対して大規模小売店舗や飲食店の数が多く、「⑧人口当たり大規模小売店店舗面積」「⑩人口当たり飲食店数」の指標はともにエリア2位、「⑦人口当たり小売販売額」は同6位と、利便度の評価が特に高かった。

3位は滋賀県草津市。琵琶湖の南東に位置し、古くは東海道と中山道が分岐・合流する宿場町として栄えた地。現在も交通の利便性から京都・大阪などのベッドタウンとして発展し、人口は増加傾向。同時に、電気機械の製造品出荷額等がエリア2位の工業都市でもある。利便度と富裕度の評価が高かった。

4位以降では、守山市、野洲市(いずれも滋賀県)や箕面市、吹田市(いずれも大阪府)といったベッドタウンとして知られる市が上位となった。

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