個人を狙うより儲かる…法人の「ネット不正送金被害」過去最多、ビデオ会議の相手は偽物?最新“4つの手口”と警視庁が推奨する“3つの対策”

「知らない電話番号からの着信は信用しない」は基本の対策の1つ(写真:Graphs / PIXTA)
ビジネスシーンにおいて、もはやインターネットバンキングはなくてはならないインフラとなっています。しかし、その利便性の裏側で、法人の資金を狙ったサイバー攻撃やネット詐欺が激化し、不正送金被害は重大な経営リスクとなっています。
法人の不正送金被害が過去最多
全国銀行協会が実施した2025年1月から3月の不正送金被害状況の調査によると、会員187行での不正送金被害は件数、被害額ともに過去最多を更新しました。

サイバー攻撃やセキュリティーの最新動向など、その他の関連記事はこちら
被害件数は44件、被害金額は14億2500万円で、前四半期の8件、1億6500万円と比較して、件数・金額ともに大幅に増加しています。とくに被害金額は、2024年度の法人顧客被害総額16億9600万円の大半を占めました。
以前は個人をターゲットにしたネット詐欺が多かったのですが、近年は企業もサイバー犯罪のターゲットになっています。個人よりも騙すのが難しい分、成功した時には大金が手に入れられる可能性が高く、多くのサイバー犯罪者が企業を狙っています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら