新世代ChatGPT、登場直後に「退化した」との声も。“博士号級の知能”のはずが…。“おバカ”だった真因と、上手に使うノウハウを解説

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OpenAIが発表した次世代AIモデル「GPT-5」は、リリース直後に酷評の声もあった(提供:OpenAI)
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ChatGPTがまったく新しい世代へと進化した。GPT-5に世代交代した朝、開発元であるOpen AIの鼻息は荒かった。

8月8日配信の「新世代ChatGPT」登場で人間の仕事は奪われるかでお伝えしたように、GPT-5は劇的な進化を遂げたという。旧世代に比べて文章が流麗になり、機微に富んだ文章を生成し、しかもOpenAIのサム・アルトマンCEO曰く「博士号級」の知能を持つというのだ。

“おバカな博士”との出会い

ところが、記事を執筆後、一夜明けて実際にGPT-5となったChatGPTを使い始めると、筆者は別の表情に出くわした。

複雑な依存関係の競合を見事に解きほぐし、長大なプログラムのバグは指摘するのに、「strawberryのrはいくつ?」という問いに「2つ」と答える(現在は修正されている)。ほかにも「オレゴン州」を“Onegon”と誤記するなど、複数の間違いを認めた。

以前のGPT-4oのほうが、簡潔なのに網羅的だったと懐かしむ声さえ出る。SNSでは「退化したのでは?」と嘆くスレッドが伸び、筆者のところにも「どこが博士号クラスなんだ」という言葉が届いた。

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