自動運転はレースで人間を超えられるのか。無人フォーミュラ「A2RL」2年目の進化と、AI同士が生んだ予想外のドラマ

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フォーミュラカーレース、A2RL
プロレーサーを超える日は来るか(写真:A2RL)
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2025年11月15日、アラブ首長国連邦のなかの1国であるアブダビにあるヤス・マリーナ・サーキットで、2度目となる自動運転によるフォーミュラカーレース、A2RL(Abu Dhabi Autonomous Racing League)が開催され、ドイツ・ミュンヘン工科大学のチームが優勝を収めた。

性能的にまだまだだった第1回

アブダビ先端技術研究評議会(ATRC)の技術およびプログラム開発組織であるASPIREが主催するこのイベントは、2024年4月に第1回大会を開催した。

第1回大会は、参加した全チームがマシンに不慣れであるうえに事前にテスト走行をする機会も限られていたため、一部にエキサイティングなシーンもあったものの、全体としてはプロのレーシングドライバーがマシンを操るレースの迫力にはほど遠いものだったと言わざるを得ない。しかし主催のASPIREからすれば、最初はある意味残念な結果に終わるのも想定内のことだった。

次ページ準備不足…それでも世界的に注目された第1回A2RLレース
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