新世代ChatGPT、登場直後に「退化した」との声も。“博士号級の知能”のはずが…。“おバカ”だった真因と、上手に使うノウハウを解説

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「SFT – Self-care AI / 感情翻訳×名作紹介」は、気になる感情や出来事を文章や写真で送るだけで、映画や音楽、名言などを通じた新しい視点が返ってくるセルフケアAIだ。使ってみると、ユーザーの持つ感情に呼応して、心のヒダに触れるようなさまざまなコンテンツの紹介やアドバイスを出してくれるはず。

OpenAI自身が開発した「Monday」も相談相手としては適切だろう。少しばかりツンデレだが、人肌を感じる絶妙のやり取りは女性ファンが多い。

もっとも、開発が進めば、そのうちデフォルトのGPT-5にも温度感が戻ってくるだろう。それこそファインチューニングの領域で、会話のトーンが日々調整されているからだ。

昨日より賢いAI、昨日より賢い使い手

新世代GPT
(提供:OpenAI)

OpenAIがすぐに手直ししたことで、GPT-5を用いたChatGPTは初日ほど愚かな反応をしなくなった。とはいえ、まだまだ調整はこれから。退化に見えた“深さへ至る導線”は、しばらくすれば改善されるだろう。

しかし、現時点で問題解決とはなっていない。ここで紹介した使いこなしは、ChatGPTのクセを把握していれば、さほど難しいものではない。

OpenAIは“昨日より賢い”AIを提供するため、毎日の調整や開発成果を、毎日継続的に更新すると約束した。まぁしばらくは様子を見てもいいだろう。

ユーザーも改良を待つだけではなく、どう使いこなせばAIの能力を引き出せるのか、より賢い使い手となることは、現代のビジネスパーソンとしての嗜みの1つと言えるかもしれない。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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