テレビを見ながらでもいい…医師が教える「血管を若々しく保つ」3つのコツ

(写真:trickster*/PIXTA)
「運動が体にいいのはわかっているけど、続けられない……」そんな声をよく聞きます。仕事や家事で忙しい毎日、運動をしようと思っても、つい後回しになってしまう。気がつけば、週に1回どころか、月に1回も体を動かしていない。
けれども、健康を維持し、血管を若々しく保つためには、運動は欠かせません。特に、血圧や血糖値が気になってきた方にとって、運動は食事と並ぶ「善玉血液を守る生活習慣」のひとつです。
*本稿は『世界一の心臓血管外科医が教える 善玉血液のつくり方』からの抜粋記事です。
運動は血圧にも血糖値にも効果がある
運動習慣がない人にとっては、「運動」という言葉を聞いただけで拒否する人もいると思います。
しかし、運動が血管を健康に保つために効果があるのは事実です。だからこそ、善玉血液を守る生活習慣として、ぜひ取り入れてほしいのです。
運動に血圧を下げる効果があることは、多くの研究で明らかになっています。
理由のひとつとして考えられるのは、体をめぐっている血液量(循環血液量)が減るからです。運動によって、体から余分な水分とナトリウムが排出されると、循環血液量が減少し、血圧が下がります。
もうひとつは運動すると血流がよくなり、血管拡張物質といわれる一酸化窒素(NO)の分泌を促進するからです。NO効果で末梢血管が広がると血圧が下がります。
そして、運動によるリラックス効果も血圧を下げる要因になります。リラックスすることで交感神経の働きが抑制されると、血圧の上昇が抑えられるのです。
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