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〈続報〉ガンホーに「森下社長の解任」を求めるストラテジックキャピタル、臨時株主総会開催を請求

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ガンホー森下社長
2004年1月からガンホーの社長を務める森下一喜氏。パズドラの開発総指揮も執る(写真:尾形文繁)

ついにアクティビスト(物言う株主)から社長解任を求められる事態へ――。

風雲急を告げる動きを見せるのは、スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)を手がけるガンホー・オンライン・エンターテイメントだ。アクティビストのストラテジックキャピタル(SC)は7月22日付で、森下一喜社長の取締役解任を議案とする臨時株主総会の招集を求める文書をガンホーに送った。

SCは直近でガンホー株の約7.5%を保有する第2位の大株主だ。自己株を除いた議決権ベースでのSCの保有比率は約10%になる。今年3月の定時株主総会では、代表取締役の基本報酬を変更する際はその理由の開示することや配当による大規模還元などを株主提案した。

SCが問題視しているのは、ガンホーがパズドラに続く大ヒット作を生み出せず業績や株価が低迷していること、それに逆行して森下社長の報酬が増加していること、現預金が積みあがっていることなどだ。

株主提案はすべて否決されたものの、2つの議案の賛成比率は4割を超えた。期末配当の金額と自己株式の消却を取締役会ではなく株主総会の決議をもって決めることを求める議案だ。定款変更のため、可決には出席株主の3分の2の賛成が必要だったが、一定の賛同を得られたと評価できる。
(詳細は2025年4月8日配信『ガンホー、株主が投げかけた報酬ガバナンスの難題』)

今回、社長解任という踏み込んだ要求をする理由について、SCの丸木強代表は次のように話す。

「ガンホーの取締役会は、3月の総会における株主提案に対する賛成率を見ても、今後について具体的な議論をしていないように見受けられる。パートナーと連携した非公開化の検討も含めて、取締役が動かないといけないということを何とかわかってほしい」

「経営者としては失敗し続けた」と指摘

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