横浜なのに「巨大団地群」華やかな港町の裏にある街のリアル 高齢化率約30%、都心まで60分…持続可能な郊外住宅地を目指す「洋光台」の今

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洋光台駅と洋光台中央団地
洋光台駅と洋光台中央団地(筆者撮影)
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「横浜」と言えば、赤レンガ倉庫や山下公園、中華街といった港町の華やかなイメージを思い浮かべる人が多いだろう。

一方で、横浜市は370万人以上と国内の市町村で最も多い人口を抱える大都市としての側面を持つ。その多くの住民は横浜港の周辺ではなく、少し内陸に入った丘陵地帯で暮らしている。

第2次世界大戦後、横浜市の人口は倍以上に増えており、その人口増加は東京の「ベッドタウン」化によって主に牽引されてきた。また、この人口増加の中で住宅団地も数多く建設されており、近年はベッドタウン、住宅団地の双方でストックを活用した持続可能なまちづくりが進められている。

今回はそうした横浜の住宅地の一例として「洋光台」を紹介したい。横浜市南部にあり、大規模なUR賃貸住宅があるエリアだ。このまちでは、どのような風景が広がり、どう変わろうとしているのか。まちの風景やそこへ至るまちの歴史、現在進んでいるプロジェクトを追うことで、住宅都市としての横浜の未来を考える手がかりとしたい。

洋光台駅とその周辺

洋光台は横浜市南部、磯子区に位置している。横浜駅からはJR根岸線に乗車し、約20分で最寄りの洋光台駅へアクセスできる。

横浜駅からJR根岸線の大船行き電車に乗ると、はじめは観光に来た雰囲気の人も多い。そういった人々は、みなとみらいや山下公園、中華街などに向かうために、桜木町駅から石川町駅までの間に下車する。

洋光台駅周辺の遠景
洋光台駅周辺の遠景。奥にはランドマークタワーをはじめ横浜市中心部の建物が見える(筆者撮影)

石川町駅を発車したあとに車内を見渡せば、日常使いの雰囲気の人々が乗客のほとんどを占めていることがわかるだろう。

そのうちに電車はトンネルをいくつか抜け、根岸湾の工業地帯を横目に走り、今度は再び丘の中に入っていき、やがて洋光台駅に到着する。

駅は半地下構造で、改札はホームの上にある。駅舎は小さめかつシンプルな作りだ。2024年度の乗車人員は1日平均約1万8000人で、約65%が定期券利用者であることから、この駅が住宅地に立地する駅であることがうかがえる。

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