岐阜にある「巨大な県営団地」4棟の"圧巻の美" 《4人の女性建築家が設計》 それぞれの棟で、がらりと異なる魅力に迫る

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岐阜 ハイタウン北方
岐阜県本巣郡北方町に立つ「ハイタウン北方」(写真:筆者撮影)
思わず足を止めて眺めてしまうような、街中にある少し変わった形をした物件ーー。
いったいなぜ、そのような形になったのか。そこには、どんなドラマがあり、どのような生活が営まれているのか。
連載「『フシギな物件』のぞいて見てもいいですか?」では、有識者や不動産関係者に話を聞き、“不思議な物件 ”をめぐるさまざまな事情に迫る。
【後編を読む】 岐阜の「巨大な県営団地」個性豊かな"部屋の内部"

名古屋駅から快速で約20分、岐阜駅に到着する。金色に輝く織田信長像が立つロータリーに出て、バスに乗った。

大通りを抜け、北西へ。長良川を渡り、濃尾平野の端をバスは走る。しばらくするとインパクトある建物が見えてきた。

濃尾平野の北に存在するフシギな建物

バスを降りて周囲をめぐる。だいたんな外階段に、カラフルでポップな壁色、ガラス窓に覆われたスタイリッシュな雰囲気に目が奪われた。ギザギザした形やブロックを積み上げたような変わった形の建物など、4棟が立っている。

そんなフシギな建物の正体は、岐阜県の県営住宅「ハイタウン北方(きたがた)」である。岐阜市の隣、本巣郡北方町(もとすぐんきたがたちょう)に立っている。

県営住宅の建て替え事業によって計画され、1998年に第1期建設工事が竣工。2000年に第2期建設工事が竣工し、全430戸が住まいとして供給された。

フシギさを放つ住棟をもっとじっくり眺めたい。内部をのぞいてみることはできないだろうか。岐阜県の都市建築部住宅課に相談したところ、敷地内や住戸を案内してもらう機会に恵まれた。

早速足を踏み入れると、さらにフシギな光景が目の前に現れた。

【42枚の写真を見る】これが県営団地?巨大な県営団地の個性豊かな4棟と、気になる部屋の内部
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