赤羽の団地「スターハウス」その意外な住み心地 全国に点在、戦後の貴重写真と共に歴史に迫る

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スターハウス 赤羽
今回の記事で、スポットを当てる団地の間取り図の一例。その形状から「スターハウス」と呼ばれる。(図:UR都市機構提供)
思わず足を止めて眺めてしまうような、街中にある少し変わった形をした物件。いったいなぜ、そのような形になったのか。そこには、どんなドラマがあり、どのような生活が営まれているのか。新連載「『フシギな物件』のぞいて見てもいいですか?」では、有識者や不動産関係者に話を聞き、“不思議な物件 ”をめぐるさまざまな事情に迫る。

上空から見ると星のような形をした物件

東京・北区、赤羽。飲み屋街としても知られている、下町情緒あふれる地域だ。ショッピングモールと住宅街が広がる赤羽駅の西口方面から、5分ほど歩くと、不思議な形をした建物が見えてくる。

団地に建つ、凸凹とした塔状の住棟。「Y」の字のように3方向に突き出た形状は、団地で一般的な長方形の箱型のものとは大きく異なる外観だ。

この建物は、星のように見えることから「スターハウス」と呼ばれている。戦後の鉄筋コンクリート住宅の1つであり、全国各地の団地に建てられた。

【写真】全国各地のスターハウス。建てられた当時や、上空から見た貴重な写真も(14枚)

この旧赤羽台団地のスターハウスは、2019年に団地として初の国の登録有形文化財に登録された。2023年9月には「URまちとくらしのミュージアム」がオープンし、敷地内では文化財登録されたスターハウスを含む4棟の外観を眺めることができる。ユニークな形や存在感、景観に溶け込む姿を見て楽しめる。

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