思わず足を止めて眺めてしまうような、街中にある少し変わった形をした物件ーー。
いったいなぜ、そのような形になったのか。そこには、どんなドラマがあり、どのような生活が営まれているのか。
連載「『フシギな物件』のぞいて見てもいいですか?」では、有識者や不動産関係者に話を聞き、“不思議な物件 ”をめぐるさまざまな事情に迫る。
東京大学の本郷キャンパスや、上野動物園、学問の神様・湯島天神など東京の名所が徒歩圏内にある、文京区・湯島。地下鉄湯島駅の周辺には、中華や東南アジア料理店も多く、さまざまなカルチャーが集まる。
異国情緒あふれる繁華街とは反対側「5番出口」から歩くと、急な石段が現れる。階段をのぼると湯島天神から続く開けた通りに出た。
扉を開くとそこには別世界が広がる
その通りを道沿いに歩いていくと、細長い物件が視界を横切った。ほかのマンションやビルに自然と溶け込み、よくよく注意しないと、通り過ぎてしまいそうだ。
しかし細長いビルの扉を開けると、思わず声を出してしまうほどの別世界が広がっていた。高い建物と中庭のダイナミックな風景。スペインの天才建築家、アントニ・ガウディの空間を思い出した。
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