大衆演劇の街、十条
JR十条駅(北区上十条1)の北口を出て、ロータリーを半周したところに口を開けているのが「十条銀座商店街」だ。そこから約370メートルのアーケードが続く。東京都北区では最大級の商店街だ。170以上の店舗が並んでいる。
十条駅前の入り口から入って、しばらく歩くと、向かって右方向に伸びる「十条銀座東通り」が見えてくる。この通りにもやはりアーケードがかかっている。これを抜けると、JR埼京線の踏切がある。そこから先は「十条中央商店街」となるのだが、現在この通りは「演芸場通り」と呼ばれている。
「大衆演劇」といっても、若い読者にはピンとこないかもしれない。はっきりした定義はないが、大衆演劇とは、大会場で演る歌舞伎やミュージカル、また文学色の濃い演劇などとは違い、庶民を相手に娯楽性を重視した演劇のことを言う。時代劇をベースにした筋立てのヤクザものや股旅ものが多く、ひとつの公演のなかに、演舞や演歌ショーなどが盛り込まれるのも特徴だ。



















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