
中井駅前通り(筆者撮影)
この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。
今回歩いたのは東京都新宿区の中井。西武新宿線と都営地下鉄大江戸線の駅が隣接する。乗り換えで素通りする人も多いが、それではいかにももったいない。
都民が素通りしていく街「中井」
東京都新宿区中井には、西武新宿線(以下、西武線)と都営地下鉄大江戸線(以下、大江戸線)の駅がある。
駅の住所は西武線の中井駅が「新宿区中落合1-19-1」で、大江戸線の中井駅が「新宿区上落合2-20-8」だ。駅に隣接するかっこうで、新宿区中井の一丁目と二丁目が広がる。
今回はこの2つの駅周辺を歩いた。西武線中井駅の南口を出ると、目の前に中井駅前通りが通っている。これを南に100メートルほど歩くと大江戸線の中井駅の入口が見えてくる。通りの両側には、パン屋、カフェ、レストラン、不動産屋など、地元密着の店が並ぶ。
2つの駅を分けるように妙正寺川が流れている。駅をつなぐ中井駅前通りの途中にある寺斉橋から眺めると、川に隣接するようになった店舗の裏壁が見える。かなり密集した印象だ。

寺斉橋から見た妙正寺川(筆者撮影)
地元住民はこんなことを言う。
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