この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。
東京都豊島区にある巣鴨。かつて「おばあちゃんの原宿」と言われた「巣鴨地蔵通商店街」が有名だが、それだけではない。
お年寄りファーストの街並み
東京都豊島区の巣鴨には、JR山手線と都営地下鉄の三田線が乗り入れている。地下鉄の駅で電車を降り、A3出口を出ると、すぐ先に「巣鴨地蔵通商店街」の入り口が見える。地下から地上に上がるエスカレーターに乗ると、「このエスカレーターは低速運転を行っています」のアナウンスが聞こえる。
おっしゃるとおり、かなりのろい。この街に集まるお年寄りに向けた配慮だ。私が訪ねた日も、たくさんのおじいちゃん、おばあちゃんが街を散策していた。
低速運転エスカレーターから、100mほど歩くと、「巣鴨地蔵通商店街」の入り口にたどり着く。白山通りを挟んで向かいにある巣鴨信用金庫のビルの窓には、でかでかと<振り込め詐欺撲滅キャンペーン お待ちください。現金「すぐに!」携帯番号が変わった!は、振り込め詐欺です。>と書かれている。お年寄りの被害を少しでも減らしたいとの思いが滲み出ている。
巣鴨地蔵通りは、旧中山道の一部だ。江戸のなかごろから今にいたるまで、商業や信仰の場として栄えている。
地蔵通りの名は、商店街の入り口から少し歩いた場所にある高岩寺(東京都豊島区巣鴨 3-35-2)のご本尊、通称とげぬき地蔵が由来となっている。このお地蔵さまが高齢の女性に人気で、一大お参りスポットになっているわけだ。だからこの商店街は「おばあちゃんの原宿」の異名で知られる。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら