「地蔵目的で商店街に金を落とさない」「低速エスカレーター」観光地化が進むも「谷根千ほどではない」街の底力

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地蔵通りの高岩寺あたりから、商店街を外れて路地を抜けると、すぐに白山通りにぶつかる。これを渡ってしばらく歩くと、染井霊園に行き当たる。

千葉さんが話すとおり、まわりには寺が集まっている。じっくり時間をかけて全てをめぐりたいのだが、他にも行ってみたい場所があるので、この日は、慈眼寺(豊島区巣鴨5-35-33)の芥川龍之介墓に狙いを定めた。

大の甘党だった芥川

芥川は大の甘党で、鎌倉に滞在していたころに、馴染みの和菓子屋に大福餅を送ってくれと手紙を書いていたほどだ。そんなことを聞き知っていたので、この日は巣鴨地蔵通商店街にある「元祖塩大福みずの(豊島区巣鴨3-33-3)」の大福をお供えのために購入した。塩大福発祥の店と言われている。この店のことも、前出千葉さんに教えてもらっていた。

元祖塩大福みずの
元祖塩大福みずの(筆者撮影)
染井霊園の入り口
染井霊園の入り口(筆者撮影)
慈眼寺の案内板
慈眼寺の案内板(筆者撮影)
芥川龍之介の墓
芥川龍之介の墓(筆者撮影)

寺の入り口には、墓の案内図が立っており、錚々たる名前が見える。芥川のご近所には谷崎潤一郎が眠っている。案内に従って、墓地内を行くと、墓は難なく見つかった。

訪ねた日は、1月上旬の作家芥川龍之介にとっては何の記念日でもないはずだが、きれいな花が手向けてあった。おそらく、1年中誰かしらが参っているのだろう。私は塩大福を供えて、なんとなく手を合わせた。お口に合えばいいのですが……。

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