2025年11月の求人広告件数は前年同月比21.0%減という大幅なマイナスとなった。業態別では、事務職が同50.7%減、販売職は同11.8%減と、主要なサービス業・ホワイトカラー領域で深刻な落ち込みが見られた。「AIによる省力化」といった供給サイドの説明(構造要因)では説明しきれない規模とスピードである。
労働市場の雰囲気は、ここ数年の「人手不足」という認識から大きく揺らぎ始めている。
ハローワークの軟調を軽視するべきではなかった
「厚生労働省の雇用動向調査によると民間の求人広告を通じて就職・転職する人が全体の約3割。採用ルートとして最も多い」(『日本経済新聞』)とされている(24年の実績では33.1%)。
もっとも、このような動きに先行してハローワーク(職業安定所)の求人件数は減少していた。

ハローワークにおける求人・求職を基に算出される有効求人倍率は23年1月以降に低下傾向が続いてきた。
この点について、ハローワークを経由した入職数は減少傾向にあり(24年は13.2%にとどまっていた)、当該のデータを軽視する向きも多かったが、やはり労働市場の軟化は進んでいたようだ。
筆者はハローワークのデータ(有効求人倍率)を軽視すべきではないと、繰り返し主張してきた(2025年3月21日人手不足なんじゃなくて欲しい年齢層が採れない、2024年1月18日人手不足を嘆いても人員補充されない「食い違い」)。
むろん、日銀短観の雇用人員判断DIの結果は、企業は引き続き「人手不足」を強く訴えていることを示している。



















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