【ドラッグストア】イオンと決別「クスリのアオキ」が挑む難題…創業家支配にイオンとファンド株主が「ノー」、スタンダード市場へ"格下げ"の奇策
1月9日、流通最大手のイオンが北陸地盤のドラッグストア・クスリのアオキホールディングス(HD)との資本業務提携を解約したと発表した。 2003年から20年以上にわたって続いてきた両社の関係は、幕を閉じることとなった。
「アオキは、当社の持分法適用会社となることを嫌い、当社の派遣取締役の辞任及び当社グループが保有する議決権比率を下げるよう、一方的に当社に対し、提案、要求しました」
同日公表のリリースで、イオンはクスリのアオキHDへの怒りをにじませた。イオンのクスリのアオキHD株保有比率は10.17% 。これに1月に子会社化したツルハHDの保有分などを合わせると15%超になる。
クスリのアオキHDは長らく社外取締役にイオンの岡田元也会長を招聘し、イオンのプライベートブランド(PB)商品「トップバリュ」を店舗で扱ってきた。クスリのアオキHDを持ち分法適用会社に加えることは、イオンにとってはごく自然な流れだった。
しかしイオンの岡田会長は1月15日、「一身上の都合」で社外取締役を辞任。翌16日にクスリのアオキHDは、20%以上の株式買い付け行為に対して買収防衛策を導入することを、2月開催の臨時株主総会で決議することを公表した。
業界再編でイオンがドラッグ王者に
なぜクスリのアオキHDとイオンは、袂を分かつこととなったのか。背景には3つの複雑な事情が絡み合う。
1つ目は、ツルハHDの子会社化によってイオンがドラッグストア業界で圧倒的な最大手となったことだ。
25年12月にツルハHDとイオン子会社のウエルシアHDが経営統合し、売上高2兆円規模の巨大ドラッグチェーンが誕生した。2位争いをマツキヨココカラ&カンパニーと九州地盤のコスモス薬品が繰り広げるが、両社は売上高1兆円規模で、その差は歴然だ。




















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