上位2社の経営統合は業界地図を塗り替える呼び水となるか。
「イオンやすべての顧客、そして日本全体にとってもいいことをした」
アクティビスト(モノ言う株主)として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者は、ツルハホールディングス(HD)の株売却についてこう自賛した。
ついに北海道の雄がイオンの傘下に入る。イオン子会社でドラッグストア業界首位のウエルシアHDは2月28日、北海道地盤で2位のツルハと経営統合の協議を開始すると発表した。実現すれば、2兆円規模の巨大ドラッグ連合が誕生する。
ツルハはイオンの子会社、ウエルシアはツルハの子会社となる見通しで、2027年末までの合意を目指す。これに先立ち、イオンはオアシスからツルハ株約13.6%を約1023億円で取得。イオンの出資比率は約27.2%となり、ツルハはイオンの持ち分法適用会社となる。
オアシス登場で状況一変
「ツルハはいったいどうなるのか」と騒がれ始めたのが、昨年5月ごろ。オアシスは22年12月時点で約5%だったツルハに対する保有比率を、23年5月8日時点で12%超まで引き上げていた。
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