ドラッグ再編のカギは「2代目」への世代交代だ ウエルシア社長が語る「売上3兆円」までの道筋

15年間で20社をM&Aしてきた
――ドラッグストアで初めて売り上げ1兆円を達成し、現在は「2030年売り上げ3兆円」構想を掲げています。
とくに「1兆円」を意識していたわけではないが、振り返ってみると、われわれの成長エンジンはなんといってもM&Aだった。この15年くらいで約20社と一緒になってきた。今後も継続的にM&Aを行っていく。
もっとも重視するのは「同じ方向を向いているか」だ。われわれが目指す店舗像は、生活者にとって便利である店。食品や化粧品、雑貨が並び、調剤薬局もそろっている。そして店舗スタッフによるカウンセリングで、ビューティーとヘルス分野はどこにも負けない店を目指す。
進出しているエリアやシェアにおいて補完関係があることも重要。(2024年6月買収予定の)とをしや薬局は、当社に不足している長野県のシェアを補完できると同時に、調剤薬局に注力している共通点があることが決め手となった。