有料会員限定

大荒れのドラッグストア業界、24年も再編の嵐? イオン主導の再編はいつ起きてもおかしくない

✎ 1〜 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 最新
拡大
縮小

イオンの動向が注目される。

マツモトキヨシの店舗外観
21年に経営統合したマツキヨココカラ。訪日客の回復を好機とする(写真:記者撮影)

特集「2024大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

2023年は業界再編の動きが垣間見えた1年だった。

アクティビスト(モノ言う株主)として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが23年5月8日時点で、ドラッグストア業界2位のツルハホールディングス(HD)に対する保有比率を12.84%に引き上げた。

同ファンドは同年8月開催の定時株主総会において、創業家である鶴羽家を中心とする現経営陣の総入れ替えなどを要求する株主提案を行った。株主提案が承認された場合、ドラッグストア大手同士の経営統合など業界再編を提案していくことも示唆した。

大株主イオンの動向に注目

結果としてオアシスの株主提案は否決され、株主総会はツルハHDの勝利に終わった。だが、鶴羽家にとっての悩みの種は残り続けている。今後の動向が注目されるのは、ツルハHD株式を13%超保有する大株主のイオンだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
2024大予測|産業・企業編
対策しなければ必要な荷物が届かなくなる
月当たり総労働時間が一般産業より2割長い
電機大手各社は再編後の成長戦略がカギに
マルチモーダル、太陽電池、冷凍おにぎり・・・
客数回復や値上げが追い風も販売動向に陰り
イオン、ライフ、ヤオコー、ベルクは"勝ち組"
投資規律は厳格化、「生成AI革命」で反転攻勢へ
グーグル「Bard」、アンスロピック「Claude」…
2023年の主役はマイクロソフト。24年は?
同年終わり頃にはTSMC熊本工場も稼働へ
2024年は「預金争奪戦」が勃発する可能性も
マネックス、楽天…… 再編の動きが活発化
ビッグモーター問題で"顧客軽視"が浮き彫りに
トヨタ、ホンダ、マツダは23年度上期に最高益
社長交代、新型EV投入、ギガキャスト検討……
残業時間の上限は"過労死ライン"の960時間
24年の報酬改定は大幅引き上げも「まだ足りぬ」
IEAとOPECの需要見通しには「大きな乖離」
伊藤忠はビッグモーター買収を検討、三菱は?
2024年も東京・大阪で大型ビルが続々開業
23年度は値上げ効果もあり3期ぶり黒字転換
増加する訪日外国人客は高単価に寛容だが…
競合や消費者との心理戦の中、採算確保目指す
新ジャンルに支えられてきたメーカーには逆風
2024年は診療報酬・介護報酬のダブル改定年
競争優位性のカギ握るマルチプラットフォーム化
広告の収益力低下「YouTube外で稼ぐ」がカギに
イオン主導の再編はいつ起きてもおかしくない
免税売上高は2019年4月の最高記録を更新
ユニクロもアバハウスも20歳以上"若返り"
国際線チケットの単価は10万円超まで上昇
ブルガリホテル東京の宿泊料金は27万円以上
契約回線数は2023年10月末に540万を突破
東海道新幹線はコロナ禍前の94%まで復活
反対派の川勝平太知事が"前向き"なコメント
数量が増えない中で市況下落&コスト上昇
中国勢の生産能力増がアジア市場に影響及ぼす
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内