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一歩前進か? JR東海リニア「静岡問題」の行方 反対派の川勝平太知事が"前向き"なコメント

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外堀が埋まりつつある。

山梨工区の工事現場
山梨工区の工事現場。静岡以外では建設が進む(撮影:尾形文繁)

特集「2024大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
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静岡県内の着工にメドが立たず、2027年の開業は事実上不可能となったJR東海のリニア中央新幹線。静岡県の川勝平太知事が、トンネル工事による大井川の水資源への影響を理由として強硬に反対姿勢を貫いてきたためだが、11月末に懸案の「水問題」が一歩前進。外堀が埋まりつつある。

川勝知事が主張するのは、トンネル工事に伴って流出する湧水をすべて大井川に戻す「全量戻し」だ。

JRは13年、環境影響評価準備書の中で、対策を講じない場合は工事によって大井川の流量が毎秒2トン減少すると試算。導水路の設置やポンプの利用などで湧水の全量を戻し、川の流量を維持する計画を示した。

議論は膠着状態に

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