どんな技術やサービスが社会を変えるのか。
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![週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Pa1qc9iYL._SL500_.jpg)
米オープンAIが発表した対話型生成AI「チャットGPT」は、業務生産性の向上に役立つとして2023年のビジネス界で注目の的になった。
24年以降は、どんな技術やサービスが社会を変えるのか。小誌の業界担当記者が誌上座談会で語り尽くす。
IT業界・武山記者 24年も生成AIの進化に注目している。気になっているのは「マルチモーダル生成AI」の進化だな。
これまでは文字データを入力する生成AIが主流だったけれど、これからは文字だけでなく画像や音声など、複数のデータを処理できるAIが増えていく。
手書きの数式をグラフに
例えば23年9月にオープンAIが有料ユーザー向けに発表した「GPT-4V」という機能では、手書きの数式の画像を入力してグラフにすることができる。
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米グーグルが12月に発表したマルチモーダルモデル「Gemini」も音声や動画の入力ができる。入出力可能なデータの種類が増えれば、生成AIを活用する産業や仕事の幅はさらに広がるだろうね。
IT・髙岡記者 生成AIだけがIT業界の話題ではないよ。
24年はSNSのマッチングアプリ化が大きなトレンドになりそう。コロナ禍で出会いの機会が減ると、マッチングアプリが急拡大した。「ティンダー」を運営する米Match Groupをはじめ、日本でもペアーズなどが利用者を増やした。
ただ最近は、こうした専用アプリではなく、インスタグラムなどのSNSをマッチング用途で使うユーザーがZ世代を中心に増えている。
イーロン・マスク氏は、X(旧ツイッター)が24年に「本格的なマッチングアプリになる」と発言しているが、それはこうしたトレンドを踏まえてのこと。
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